9月1日

8月が終わりと夏が終わりを重ねて考えてしまうのは、小中学校の夏休みの記憶のせいなのか、と毎年ぼんやり思い返す。
昨日は夏の暑さや空の青さを名残惜しむような、夏の終わりに相応しい1日だった。

 

家の住人が集まったBBQに参加。いつもは洗濯物か天日干しの布団が占領するルーフバルコニーが、人でいっぱいになった。
七輪とグリル。七輪で肉を焼き、グリルできのこや茄子のソテー、アヒージョを焼いたりした。次から次へと美味しいものが出てくる。肉は焼肉芝浦(だっけ?)で卸してもらったのだそうで、良いお肉。噛むたびジュワっと味が広がるメガネ、ほろっと崩れるヒレ、そして噛み堪えがあって肉感を主張してくるシンシンが美味しかった。テーブルには、五反田信濃屋の鶏で作った焼き鳥もあり、途中で北海道のいくらサーモンや神保町達磨のたい焼きなどの差し入れ組も加わった。

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我が家では16人が暮らしている。建物はもともと外交官の方が住んでいたメイド室付きの邸宅をリノベーションしたもので、2つのリビングと4つのバス&シャワー、ルーフバルコニー、部屋も6畳から11畳とかなり余裕のあるつくり。家賃もほどほどに高く、大人な人が多い。住人はそれぞれ、思い気のまま、誰に時間の干渉を受けることなく暮らしている。
もちろん、通勤前や夜半頃になるとリビングに人が集まることも多く、これからの予定やご飯の話、気になる本や映画の評判など他愛もない話をする。会話が朝のせわしい空気を和らげ、1日の疲れをほぐしてくれる。そんな気がしている。

 

巷では何かと話題に持ち上げられ、世間から興味深い視線を注がれている(?)このシェアハウスという暮らし方だけれども、今のこの家に関して言うと、長屋とかドン付き袋小路のコミュニティに似ている気がする。よくお互いの間柄も知っているし、風にのって良かれ悪かれの噂もやってくる(嫌に広がるわけでない)。こうやってたまに集まってイベントも開催するけれど、皆それぞれ別の世帯であって、共同体なんて言葉にはハマりたくないと思っている。「ヨソはヨソ、ウチはウチ」だから気を張らなくていい、心地よさがある。

 

と、いつも顔をあわせている住人間なんだけど、普段はせいぜい集まっても4〜5名で、なかには活動している時間帯が合わず会釈程度のコミュニケーションしかとったことがない人もちらほらいる。それほど気にしているわけではないのだけれども、どこか気にかかっているところはあるし、同じ屋根の下という空間であまりによそよそしいのも違和感がある。というか、あったんだなと昨日顔をあわせて思い出した。

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久しぶりに十数名が集まったバルコニーでは、様様に笑い、ふざけ、食べ、話しあった。生まれも育った環境も仕事も違う人たちなので、観察していると面白い。この春から住み始めたS君は気が利く。ベストなタイミングで白ご飯を盛ってくれたり、コンビニでアイスを買ってきてくれる。稼ぐ男はやはり出来るなと感心した。これまで顔をあまりあわせたことのなかったKさんも、よく笑う人だと知った。次に合うときは、何か話題を振ってみようと思う。

 

駆け込み気味の夏の最後のイベントは、はじまりめいた気分で終わった。
秋っぽい風が吹く。来週ごろには夏の暑さが戻ってくるらしいが、このまま秋の気分を味わっていられればいいのに、と思う。
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